今回は、平成9年5月1日指定 須坂市指定有形文化財「奇妙山石仏群と千体仏」より「奇妙山石仏群」を紹介します!
6月19日、曇り空の中奇妙山例祭に参加させていただきました。奇妙山例祭は米子町の役員の皆様により毎年この時期に行われています。
亀倉万竜寺を開山した但唱上人が12年間篭り、草根や木皮を食する木食行を行い、護摩供養(密教で火炉を設け乳木などを焚いて本尊に祈ること)のかたわら石仏と1000体の木仏を彫るという苦修難行を行ったといわれ、寛永2年(1625年)に大願成就し、石仏と1000体の木仏の二大供養を行ったと伝えられています。
その名残の石仏が現存したものが、奇妙山の石仏群です。
奇妙山但唱遺跡は米子鉱山跡に向かう作業道から上ったところにあります。
祭具を担ぎながら細い山道を登ります
奇妙山の中腹に平地があり、この平地の中ほどに少し離れて大きな岩が2つありました。1つは大岩、もう一つは浮島と呼ばれています。緑の中に、大きな岩とその上にいくつか据えられている石仏を見たときにはその幻想的な姿に感動しました。
大岩には岩陰を利用して造ったと思われる岩窟の形痕がありました。その岩の中には各種の石仏が安置されていました。
大岩で町の役員の皆様と例祭の準備
岩に張りめぐられたしめ縄を張り替えます
供養をはじめます
自然の静寂の中、読経が響きます
少し離れたところにある浮島の付近からは、不動滝、権現滝が眺望できます。その素晴らしい景観に感動しました。その大瀑布の方を向いて岩の上に何体か地蔵や五輪塔などが据えられています。
米子大瀑布を眺める
浮島の石仏群
但唱上人が一人で重い石を加工し、岩の上に据えるという修行を行っていたことを思うと、そのエネルギーと信仰の強さに圧倒されます。
この奇妙山平は緑豊かな景勝地であり、その美しい自然の中で調和しながら、石仏群は静かにたたずんでいます。
山の神社例祭
米子鉱山跡から眺める黄レンゲ
地図はこちらです↓
http://www.suzaka.ne.jp/map/?E=138.40370178222656&N=36.58134937787054&Z=3
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