2015/10/12

2015年「秋の虫干し会」「きもの日和」についてお知らせ

毎年秋の恒例となっていました「アンティークきもの 秋の大虫干し会」と「きもの日和」ですが、今年2015年はお休みさせていただきます。

楽しみにしてくださっていた皆様、大変申し訳ございませんでした。

今年度は「きものイヤー」として開催中の着物展や東京・泉屋博古館分館にて開催中の銘仙特別展「きものモダニズム」をぜひお楽しみください。
詳細はこちら
http://www.culture-suzaka.or.jp/classic/exhibition.html

虫干し会は次回、春(5月)に予定しております。

これからも、着物を楽しむ企画をしていきたいと存じますので、
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

2015/09/20

きものイヤー特別展「小袖‐江戸女性のファッション‐」開催中

当館開館20周年記念として、今年度は一年を「きものイヤー」として、4つの着物展に取り組んでいます。
現在開催中の「小袖‐江戸女性のファッション‐」は、中でも特別展です。

当館で収蔵する着物は、大正末期から昭和期のものが中心なので、江戸時代のものを展示する機会は大変貴重です。
今回は、当館で収蔵する「着物」の原形である「小袖」をぜひご覧いただく機会をつくりたいと考え、きもの文化の伝承と文化財保存を目的として、個人の方が収集したコレクションを出品協力いただき、実現した展覧会です。

「小袖」とは、袖の大きさに関係なく、小さな袖口をもった衣服の総称で、現在の着物の原形です。
平安時代に、その形が出来上がり、当時の支配階層であった公家の装束の表着「大袖」に対して、「小袖」が存在しました。
公家は、大袖の下着に絹製の小袖を着用し、庶民や武家(庶民から身を立てた)は、麻製の小袖を下着や表着として用いました。

鎌倉時代以降、社会の支配階層が公家から武家へと移り、桃山時代には経済力をもった町人が現れます。そんな社会状況を背景として、庶民や武家が着用していた小袖が絹製となり、服飾の中心に移り変わり、華やかな加飾技法が発達していきました。

江戸時代の封建社会の中で、桃山時代にはほとんど違いのなかった男女間の衣服の違いが生じました。
「表」の世界にいる男性は自由な衣服選択がほとんど許されず、一方「奥」の世界とされる女性には、社会秩序を乱さない限り、比較的自由がありました。
そのため、身分・階層の違いによる好みや美意識が小袖に反映されて、時代による様式の変遷や流行現象が現れ、小袖のファッションが華開いていったのです。

また、『小袖雛形本』という出版物が刊行されていました。
これは、小袖模様が多数収録された、当時のファッションブックといえます。
見て楽しむだけでなく、小袖の注文にも使われていました。
本展では、小袖とあわせて雛形本を展示しています。
当時の女性たちが、見て楽しんでいたかと思うと、心ときめかせた気持ちが手に取るように分かる気がします。
江戸時代に、このような多彩なファッションが繰り広げられていたということに、間近に触れて、改めて驚きを覚えました。

ぜひ、江戸女性のファッションの世界をお楽しみください。

2015/05/18

クラフトフェア晴れて終了^^

昨日までの土日、アートパークでクラフトフェアが開催されました:p

土曜の午前は雨降りでどうなることかと思いましたが、本部席のてるてる坊主くんの頑張りで午後からカラっと晴れ、絶好のクラフト日和となりました:>>

人形博物館では今回
『さだおやじのきせかえワークショップ きせかえ人形を作ろう!』を開催しました:>

雑誌やチラシを切り抜いたり、民俗衣装に使われる特徴的な模様たちもいくつか用意しました。

紙の人形に紙のお洋服を着せる着せ替え人形、
懐かしいと感じる方も多いのではないでしょうか:roll:

子供たちには新鮮に楽しい気分で、
大人たちは懐かしく・・・みなさん真剣に作っていました:.

とってもおしゃれな人形ができました:oops:

着せ替え人形なので、もちろんお着替えをさせることもできます;)
お家にあるものでできるので、興味のある方は是非お家で遊んでみてくださいね:lalala:

2015/05/02

GW特別イベント開催中^^

暑い日が続きますが、ばてている場合ではありません!:>:>
今日からGWという方も多いのではないでしょうか??
御開帳に北陸新幹線に・・・連休で出かける場所がたくさんですね:>>

人形博物館では4月24日(金)~6月21日(日)まで『五月人形 菖蒲の節句』を開催中です:lalala:

そして、GWの今日~6日は特別イベント開催中88|

小学生限定!『武将なりきり体験』です!!

今日来てくれた男の子はお母さんとお姉ちゃんと弟と15段の前で記念撮影していってくれました:roll:

かっこよく決まってますねB)

お姉ちゃんの着ているお着物は、春休みに開催した『お雛様なりきり体験』のものです:oops:

GW中は何と!武将だけじゃなくて、お雛様を体験することもできるのです88|

時間限定のイベントなので、少しばかり時計を気にしてお越しください:-/

『武将なりきり体験』
5月2日(土)~6日(水)
午前の部 10時~10時半
午後の部 14時~14時半
参加費は入館料のみです

どうぞご家族そろって記念撮影していってください:.

2015/02/14

建物のみどころ 座敷と釘かくし

クラシック美術館の母屋には、「取次の間」「中の間」「座敷」(仏間)「奥座敷」と
いうお座敷が続いています。

長押には、釘隠しがつけられていますお座敷によって違うモチーフが使われているんですよ。(取次の間にはありません)


矢印が示しているのが「釘かくし」です。
長押と柱やつり束(鴨居や長押がたわまないように上から吊り支えている木材)が交差した部分には大釘を打つのだそうです。その釘の頭を隠すための化粧金具です。

中の間は松です。

接写してみると、細かい描写まで施されているのが分かります。88|

座敷(仏間)と奥座敷は鶴です。
鶴は長寿の象徴で縁起が良いですね。
鶴と松の組み合わせも、着物などでもよく見られる身近な吉祥文ですね。


近寄って見ると、わっ、迫力・・・

これは、「柏の葉」をかたどっています。新しい葉が出るまで、古い葉が落ちないということから、子孫が途切れなく繁栄していくことを願ったものといわれます。

ほかの釘隠しは一部屋にいくつもつけられていますが、
柏の葉だけは奥座敷のさらに奥のガラス障子の場所につけられています。
しかも、ただ一つだけ。
そこに特別に大切な願いがこめられているように感じられます。:.

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