古民家に行くと、必ず気になるところがあります。
それは、襖などの「引手」です。
古いお宅では、この小さな部分にとても素敵な意匠を凝らしていることが多いですね。
須坂クラシック美術館のお座敷で見つけたそんな「引手」をご紹介します。
奥の岩に植物が茂っています。手前には水仙のようなお花が咲いています。
こちらは盆栽です。
ぶどう。蔓と実の配置がおしゃれです。
これはまさしくひょうたんのかたち!
ほかにもまだ種類がありますよ!
ぜひ探してみてください。
襖の裏と表で違う引手がついていたり、目を凝らしてみると、以外と細かい絵が描かれていたりと、
昔の人は遊び心があったんだなぁ、と感じられます。
ひそかに楽しんでいただきたい「引手」の紹介でした。
建物の中の見どころをご紹介しています。
屋根といえば、瓦。
特に古い瓦は、欠けていても、苔が生えていても、
味わい深いものがあります。
クラシック美術館の軒瓦に注目してみます。
よく見ると隣、同士でも模様が、違うことがありますよ。
主屋の軒のある部分。
拡大すると、きれいな菊の花が
となりは唐草。唐草も似ているけれどいろいろな雰囲気があります。
こちらは土蔵の軒です。
拡大すると鶴亀。代表的な縁起物ですね。
となりは
「波に兎」なのです
おもわず「可愛い」!と言いたくなる
この兎は、この建物の中で一つだけです。
今年の大雪の際に瓦が割れてしまい、修理しなければならなくなりました。
もう予備がなくなってしまったため、瓦屋さんに古い瓦を探していただき、
これを使って直していただくことができました。
古い瓦も少なくなる中で、貴重な一枚です。
この屋根には、長年にわたって直しながら住み継がれていった瓦がたくさんあるんでしょうね
前回、須坂クラシック美術館の建物である旧・牧家の屋根の美!を見ましたが、今回も屋根です。
軒先にご注目ください
こんな風に、瓦の下に小さな木の板が
きれいに並べられています。
これを「軒蛇腹」(のきじゃばら)と呼んでいます。
矢羽のようにも見えますね。
珍しい造りだと聞いています。
こんなところにも手間をかけているなんて驚きです。
冬晴れの気持ち良い日。
ふと通りがかりに見ると、青い空に母屋の瓦屋根がとても綺麗に見えました。
クラシック美術館の母屋は、敷地の外の歩道からちょうど眺められます。
この屋根は、反りがつけられていて美しい。。。のです。
いろんな角度からどうぞお楽しみください。
庭のもみじが真っ赤に染まっています。
建物とのコントラストが映えます。
庭のあちこちにも、色づいた葉っぱや、木の実が見られます
庭のサンシュユのかわいい実がなっています。
だんだん冬に近づきますね。この季節を楽しみたいですね。